一般社団法人ワンライフプロジェクト

ブログ

もう一度愛する人に出逢えた

「3年間 海外勤務が決まった」「一緒に行ってくれないか?」
「わかった」
一足先にアメリカへ渡った徹さん
貴方の出発から半年して私もアメリカへ渡るはずだった

あれからもう10年
突然の事故から還らぬ人となってしまった私の恋人
一生一緒にいることが出来ると思っていた人を失って、どこからどう生きることを始めればいいのかわからなくって

ご飯を食べることも 人と話すことも 家族の存在も 何もかも私には必要じゃなかった

愛する彼がいて初めて私は人間だった
だから 彼を失った私は植物か置き人形か・・そういう存在だった

徹さんの『死』で 初めて人はいつか死ぬということを知ったのかもしれない
人はいつまでも生きるなんて 誰も教えてくれはしなかった
でも 勝手にそう思ってた
二人で幸せな家庭を築き
年老いて死んでいくと そう思い込んでいた

バカだった私 人の命なんて 誰も保証してはくれないのにね

もう 生きる希望なんてなかったけれど それでも 私はこうして生きている
『時間』 という薬はすごいです
あんなに辛い思いをするなら 二度と人を愛することはないと思っていたのに
一度人をたくさん愛せた私は もう一度愛する人に出会いました

それも 徹さんが出会わせてくれました
来春 私は徹さんの友達の奥さんになります
天国で喜んでくれるかしら

徹さんを心から愛した私だからこそ
彼は私を愛してくれました

「うんと お前を幸せにするからな
 もう 大きな悲しみなんか やってこないよ
 俺は生きるから」
そう言ってくれました

命があるということに感謝をし
一生懸命 彼を愛して生きたいと思います
それが たったひとつの命で出来ること

~愛知県・30代女性より