6年前 交通事故で私は右足を失いました
自分の足で歩けなくなる日がくるなんて 想像したこともなかったし、そういう災難が自分にふりかかるとも思っていなかった私にとって 天から地に突き落とされた事件でした
どれだけ私が自暴自棄になったか とても書き記すことはできません
周囲の人々にきつく当り散らす毎日でしたから
子供がいない私たち夫婦
私はもう生きていたくない
生きたくない
生きる必要もない
何度も何度も主人にぶつけた言葉
ある日 会社帰りに病院に寄ってくれた主人に
『離婚して欲しい』 と訴えた
何も言わず黙って病室を出て行った主人を見て 私の心は大きく後悔した
これでもう終わるな
私たち 終わってしまうな
私は大事なものをいっぱい失ってしまったな
そう思った後で 主人からきた1行のメール
『康子 君の右足になるよ』
結婚して10年以上の月日を共に過ごしてきて 初めて思ったコト
ああ 私たちはひとつなんだな・・・・
たったひとつの命だから 主人とひとつになれた
私 最高に幸せです