今年もまたやってきました、あなたの命日が。
声にならない声で「ありがとう」と言ったあなたは、一筋の涙を流してそのまま黄泉の世界へと逝ってしまいましたね。
あなたが、あまりにも突然に逝ってしまったので、その時そばにいる事が出来たのは私だけでした。
5人の子ども達がそれぞれに家庭を持つ事ができて、これから二人でのんびりと過ごそうと話していた矢先、まさか、あなたにこんなに早く置いていかれるとは、予想もしていませんでした。
ばあちゃんにプレゼントしようと、マフラーを編んでくれていた孫娘がいた事も知らずに。
ばあちゃんが温泉を好きだから、将来は温泉屋さんになると言ってくれる孫がいる事も知らずに。
みち子さん、男というヤツは、情けない生き物です。
今更ながら、あなたの存在が大きすぎて、寂しさをどこで埋めればいいのかわかりませんよ。
布団を温め合える相手がいなくて
会話する相手がいなくて
あなたの自慢料理が食べたくて
早くあなたの所へ逝きたいと毎日思ってしまいますよ。
しかしな、みち子さん
子ども達・孫達の成長をこの目でしっかり見届けてからでないと、あなたに叱られてしまうと、わかっていますよ。
たったひとつの命だから
その命尽きる時まで
感謝の心で生きてみます
福岡県