白い波を見ながら
人はいつか この海に帰っていくんだなと思う
遠い遠い昔昔
人々はこの地球にやってきた
失敗しながら、争いながら、欲を出しながら、自分だけは幸せになるんだと
バカなことを考えて生きてきたのだろう
21世紀になっても、まだそんな世界の中にある
愚かな生き物だな、人間ってやつは
それでも、『家族』というひとつの集団を作り
その中で、もがいたり、苦しんだり、喧嘩したり、笑ったり、抱きしめ合ったりする
なんだかんだ言いながら
最終的にはやっぱり家族
父親と母親、ひとつの命にはふたつの親がいて初めて誕生するのだから
当然のことだよね
命が、清らかに誕生し、
命を優しく見守る人たちの手で育まれてゆく
ひとつの命が終わりを告げ海に消えてゆく
その時また 海の向こうから次の命がやってくる
波が寄せ、波がひき、繰り返すかのごとく
命もまた 誕生し 死を迎える
私たち 一人にひとつずつ与えられた命
どこまでも愛情いっぱいに膨らんで欲しい
道を誤ってもいいじゃないか、最初から全てをこなせる人なんていないんだから
目の前が真っ暗で洞窟に落ちてしまっても仕方ないじゃないか
落とし穴があるなんて誰も知らなかったんだから
なんの為に人がいるんだ?
道を拓いてくれるためでしょう
落とし穴から救い出してくれるためでしょう
どの命たちも 明るく笑って楽しく生きていけるはずだよね
たったひとつの命だから
今の僕のこの命を 抱きしめてください
石川県 17歳 ひきこもり歴7年生