一般社団法人ワンライフプロジェクト

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おばあちゃんの体操服入れ

たったひとつの命だから やりたい事をやって生きていきたい

私には夢があります。それは、小さなお店をすることです。
店の中には、私が作ったクッションやポーチ、手提げ、アクセサリーを並べます。
外には大きなベンチを置いて、道ゆく人の休憩場にしてもらいたいです。

お店の看板には『学校に行きたくない子どもたち、入っていいですよ』と、書きます。
私は、小学6年から学校へ行ってません。
友達から、仲間はずれにされている子を助けたら、その次の日から私が仲間はずれにされました。

ある日、おばあちゃんが作ってくれた体操服入れが、カッターでザクザク切られました。
私にとって、おばあちゃんの手作りの中で一番のお気に入りでした。
ひどすぎる!
おばあちゃんがそれを作ってくれたころは、もう、ほとんど目が見えない状態でした。
時間をかけて作ってくれた物でした。

おばあちゃんは、それから半年で亡くなりました。
いつも、心をこめていろんな物を作り、それを人にあげて、喜んでいました。
細かいところまで丁寧に仕上げるので、お店を出したらいいのにって、周りの人に言われていました。
私の、その思い出の体操服入れは、心ない人たちにボロボロにされてしまいました。
それから、学校へ行けなくなりました。

どうしてこんなひどい事が出来るのか、たくさん考えました。
その人たちには、心があるのかなって思いました。

私は、おばあちゃんの部屋で、おばあちゃんの物をさわっているうちに、私も作ってみようと思いました。それから、針と糸とミシンが私の友達になりました。

私は、もう18歳です。堂々と生きていく自分になる為の時間を、過ごしてきました。

学校へ行かなくなった私をいっぱい心配してくれたお父さんやお母さん
私は、人と違っているかもしれないけれど、しっかり生きていきますから、これからはもう心配しないでください。

私は、必ず自分の夢を叶えます。
たったひとつの命だから