一般社団法人ワンライフプロジェクト

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お好み焼き屋のおばちゃん

震災の前日、彼は近所のお好み焼屋さんに行きました。地方出身で一人暮らしの彼にとってお好み焼屋のおばちゃんはお母さんの様な存在でした。「彼女ができた」と話したところ、すごく喜んでくれたそうです。でも翌朝、あの震災でおばちゃんは亡くなりました。約束通り、彼は私を連れてガレキになってしまったお好み焼屋さんの前に行きました。「おばちゃん、彼女連れて来たよ」と言う彼の言葉を聞いた時涙があふれてきました。本当なら出会えた人だったのに…その時命のはかなさを強く感じました。たったひとつの命だから人との出会いを大切にしたい。