たったひとつの命だから あなたらしく輝いて欲しい。
たったひとつの命だから だれかに必要とされて、存在していることを忘れないで
先日、人工妊娠中絶の場面に立ち会いました。
それは、くしくも、望まれずに妊娠した場合と 切望されていたにも関わらず、妊娠のほんの初期に赤ちゃんの心音が消えてしまった場合の手術が立て続けにあったのです。
私はとても複雑な思いでした。
どちらの女性にも、なんとお声をかけてよいかわからず、ただ、無言でしたが側にいさせていただきました。
術後、前者の女性は激しい気分の悪さが襲って可愛そうなくらいでした。
後者の女性は、取り出された胎児ちゃんとしばらく家族の時間を過ごされました。
お腹にいた時間はほんの少しだったかもしれないけれど、
私はどちらの命にも、強いメッセージを感じました。
ママにも、家族にも、とても大きなメッセージが。
とってもちっちゃかったけれど、 存在はとても大きかったということが。
いろんな思いがママのちっちゃな身体にも心にも 存在してただろう。
そしてこれからも生き続けるのだろう。
姿はなくても、ママへはメッセージが届いているだろう。
自分もそうやって、誰かのために、生きているんだな・・
子ども達も、私のために生まれてきてくれたんだな・・
小さな命が、私に改めてそう気づかせてくれた。
命って、すごい。
石川県七尾市 かおる (第2巻掲載)