一般社団法人ワンライフプロジェクト

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本を読む力

私は14歳の時、クラスでいじめに遭っていました。
深く 暗く感情を抱きながら 毎日消えてしまいたいと思いながら過ごしていました。
休み時間や放送後の孤独を紛らわす為に、本を読み始めました。
それからずっと空想の世界で遊んでいました。
高校生になってもいじめは続きましたが、以前にも増して本を読むようになった私はもう、平気でした。
社会人になり、些細な人間関係のいざこざなど意に介さない位、情報と知識の渦に巻き込まれていきました。
そんな中で、気の弱い私には、本を読む力がありました。
いじめによる孤独から逃れる為につけた読書力でした。
それが社会にでてからの勉強にどれだけ役にたったことか。
勉強する喜びを知り、良き友人に出会え、良き伴侶にも恵まれ、そしてとても愛おしい子供まで私の元に生まれてきてくれました。
今、私は心から幸せと言えます。
今までの34年間、無駄なことはひとつもなかった。
すべて私の幸せには必要不可欠なことでした。
当時、つらいと思っていたいじめも、大切な経験だったのです。
生きることをあきらめないでほしい。
たったひとつの命だから、あきらめないでください。

石川県七尾市樋詰真樹 (第2巻掲載)