連日新聞で又はテレビで小さな命が消えていく「幼児虐待」のニュースを目の当たりにします。
何も抵抗することの出来ない子供に対して命まで奪ってしまう暴力をふるう！！そんな事件を聞くたびに思い出すことがあります。
もう20年以上も前、私が子育てに奮闘してた頃、毎月の様に公園に通っていました。
子育ては孤独です。
私自身の友達と子供の友達を求めて公園に通っていました。同じ様な親子連れが「おそる、おそる」声をかけ合って輪が広がっていきます。
ある日その中の何度か見かけたことのある、お母さんの様子が私にはなんとなく違うように感じとれました。だからといって一度も言葉を交した事のないその人に当時23才の私には声をかける勇気もなく、そのまま帰りました。
そうするとその日の夕方、そのお母さんが当時２才と３才だった兄弟の首をしめて命を奪ったという哀しいニュースが流れていました。
ご主人の…「妻は少し発達の遅れている息子の子育てに悩んでいました。僕がもう少し気をつけていれば…」と哀しすぎるコメントでした。
そのお母さんに相談する人がいれば、話し相手がいれば、もしかしたら事情はかわってたかも。
小さな２つの命とそのお母さんの｢心｣を救えたかもしれません。
子育ては孤独です。
あなたのその声が一言が孤独なお母さんを助けるかもしれません。小さな命を助けるかもしれません。あなたの愛で「たったひとつの命」を「大事な命を」育むことができるかもしれません。町で公園で赤ちゃん連れを見かけたら笑いかけてあげて下さい。
「たった一つの小さな命が大事に大事に大きくなりますように」と。

４人の子の母　吉田　祐子