一般社団法人ワンライフプロジェクト

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代表理事:桑野優子

2006年1月6日、知人に見せてもらった一枚の年賀状。
そこには、『たった一つの命だから、えいか』とありました。
年賀状に書く言葉とは思えない言葉です。
私は、一瞬にして見えない力によって、大きな渦に引き込まれたような感覚に陥りました。
知人は静かに話してくれました。この年賀状を書いたのは横浜市に住む14歳の女の子で、病気で右腕を失って残された左手で書いた文字だという事を。
『14歳‥‥ああ、この子も14歳か』咄嗟に私はそう思いました。
私自身、14歳の時に「この心臓、あと3年持つかな」と、医者に面と向かって言われた経験があります。
その時の事は、辛い過去の出来事として私の心の底で眠らせていたのですが、パンドラの箱が開きました。
思い出したくない14歳から17歳までの私が一気に噴き出てきました。
17歳で死ぬのだ・・そう思うと何もかもがどうでもよくて、投げやりで、気力も湧かず、あまり笑わずに生きた3年間でした。
私の命の期限の年、17歳の時、私は二度の交通事故に遭います。
「この世に神様はいない」「もう少しで死んでしまう私に何故神様は追い打ちをかけられるの?」
「私、このまま死んでしまっていいの?私は何のために生まれてきたの?」
「いやだ、私、このまま死ぬなんて絶対にいやだ。生きてやる。」
これが、大怪我をした私が大声を出して叫んだ言葉でした。
その時、大地から大きな力が私の体の中に入ってきたのを感じました。
今思うと、14歳の時に聞いた医者の言葉はそんなに重いものではなかったのかもしれません。
17歳で生きると決めてから、私の心臓はだんだん強くなっていきましたから。
そうして生まれ変わった私は、就職して結婚をして三人の男の子の母として生きてきました。
2006年に西尾誉佳さんに出会うまで、14歳の時の出来事を思い出すことはありませんでした。
14歳で骨肉腫という病と闘い、余命宣告1年という厳しい状況に置かれた彼女を見て、過去の私と重なりました。
ああ、この子も私と同じように苦しむんだ・・
ああ、この子も真っ暗な時間を過ごすんだ・・
何事も手につかず、ただボーっと時を過ごすんだ・・
私はそう思いました。私がそうだったから。
しかし、彼女は正反対でした。好きな絵を描き、小説を書き、詩を作り、生きることしか考えず、いきいきと生き抜きました。
何故この子は笑うのだろう、笑えるのだろう・・
あの時の私と真逆じゃない。
誉佳さんは、病気が見つかった時「選ばれたのね」「私で良かった」と、口にしたとお母様から伺いました。
人としてのレベルが全く私と違うのだなと、脱帽しました。

運命というものを感じました。
私は、41歳で西尾誉佳さんに出会いました。
17歳から必死で生きてきた私に、『本当に生きるとは、どういう事なのか』それを問いかけてくれた女性でした。

私は、この活動のおかげで、14歳から17歳までの私のことを人に話せるようになりました。
誰にも言えずしまい込んだ私の秘密を、まさか40代で引き出され、人に話す日がくるとは思ってもみませんでした。
でも、とても重要な事だったと思います。
どこまでも人を思いやり、自分が死ぬなんて一秒でも思わなかった誉佳さんの姿を見て、人間の優しさや強さを知りました。
どうせ生きるなら、思いっきり、清々しく生きてやれ!
そう思えるようになったからです。

たった一枚の年賀状との出会いが、41歳からの私の生き方を変えてくれました。

ワンライフプロジェクトに出会われる皆様にとって、
ワンライフプロジェクトとの出会いが
ほんの少し人に優しくできる人に変わってもらえたら
そして、笑っていただけたら
私はとても幸せです。

一般社団法人ワンライフプロジェクト 代表理事 桑野優子

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